最終第6回旧へんろ道(宿毛街道中道)ワーキングウォーク実施状況 《中道復元通算第24回作業》
2016年11月18日
1.実施概況
日時:平成28年11月13日(日) 9時~16時半天候 晴れ
参加申込み34名で、欠席とともに当日参加もあり参加費負担(カンパ含む。)参加者31名だった。随伴車の提供3名を加えるとコース参加は34名だったが、上槇地元のお接待及び事前準備参加が15名ほどあり、総計50名近くの皆さんに関わっていただいた。遍路道復元に度々尽力願っている地元赤松県会議長も、目白押しの公務を縫って宇和島最奥のスタート地点上槇に駆けつけ、励ましの挨拶をいただいた。(小山田代表、赤松議長挨拶等)
2.ワーキングウォーク状況
(1)上槇へんろ道場(宇和島市津島町下畑地上槇乙)スタート
先発隊は7時半宇和島駅東の龍光院に集合、後発隊は8時に同市津島町岩淵の満願寺に集合、それぞれ小型バスで上槇へんろ道場に移動した。スタートに当たって、主催者遺産化の会小山田代表挨拶、赤松議長の激励挨拶の後、復元事業主管の宮本委員長からコース説明を行い、復元作業小型重機運転者西平氏が製作寄贈していただいた“上槇へんろ道場”看板の披露を行い、9時にウォークをスタートした。(議長・代表による看板披露)
(2)馬の背休憩・お接待
上槇地域の皆さんが旧へんろ道と県道46号線が接する馬の背まで出向いて、お茶等のお接待をして下さった。甘酒が好評で、お代わりをした人も多かった由。(馬の背お接待光景)
(3)満願寺昼食休憩
増穂本俵で県道46号線と再合流し、舗装道路を満願寺まで歩いて、昼食休憩。お茶等のお接待。昼からのスタート前に、満願寺に設置した説明
案内看板の披露。 (代表・満願寺住職・委員長) (看板内容)
(4)野井お接待・野井坂越え・祝森柿の木庚申堂(休憩)
昼過ぎ満願寺を再スタート、県道46号線を野井集落に向かう。野井集会所で紫饅頭等お接待。山道を進み野井坂越え、祝森柿の木庚申堂に至り、前にある柿の木集会所で休憩。
(5)子安地蔵・保田(お接待:太公望)・並松街道口(お接待:イフイ)
時間設定がまずく、設定ゴール時間が迫っていたので、後発隊がゴールから朝集合の満願寺に戻るため準備していた小型バスに来てもらい、後方の人から乗車して先を急いだ。子安地蔵を過ぎた保田及び並松街道でお接待を準備して待っていて下さったお店があり、甘いお餅やぜんざい等をいただいた。
(6)馬目木大師・龍光院ゴール
時間の制約で元結掛の馬目木大師からゴールまでの宇和島城下遍路道はバスに乗ったが、一方通行の通りがあり、ルートどおりとはならなかった。ゴール近くに自宅のある人で全行程歩き通した人もおられた。16時半ゴールし、満願寺への戻りは17時過ぎであった。(主力部隊 龍光院ゴール)
3.中道ワーキングウォーク第1回~第6回の総括
平成22~24年度の野井坂へんろ道復元に引き続いて、25年度から取り組んできた中道復元整備事業によりそれまでの途絶状態を解消し、今年の“えひめいやしの南予博2016”自主企画事業として実施した春シーズン第1回(3・27)、第2回(4・23)、第3回(5・22)、秋シーズン第4回(9・25)、第5回(10・23)、第6回(11・13)のワーキングウォークで、愛南町40番札所観自在寺から宇和島市津島町番外札所満願寺を経て宇和島駅東側の別格第6番札所龍光院までの旧へんろ道中道ルートが徒歩通行が可能であることを明確に実証できた。その成果を生かして愛南~宇和島遍路MAPも作成した。しかし、なお標識の充実等の課題が残っており、さらに過疎高齢化している山間地域における遍路道の維持管理態勢の構築が今後の重要な課題である。地元に過重な負担がかからないよう、また行政にだけ頼るのではなく、民間も含めた協働によりその態勢を構築することを、早急に取り組まなければならないと改めて感じるところである。
以上(文責 事務長)